2026年10月22日木曜日

貯金が苦手な人ほど、貯金の本を買ってしまう不思議

 本棚を見て、ふと気づいたことがあります。

貯金の本が、やけに多いんです。

『お金が貯まる人の習慣』『年収200万円からの貯金術』『先取り貯金のすすめ』。タイトルだけ並べたら、もうすぐにでも貯金上手になれそうな顔ぶれです。

ところが、通帳の残高はというと。

……まあ、そういうことです。

本を買った瞬間、少し貯まった気になる

貯金の本を買うとき、私は不思議と気分がいいんです。

「今日から変わるぞ」という前向きな気持ちになって、レジに向かう足取りまで軽い。1,500円ほど払っているのに、なぜか「未来への投資をした」という顔をしている。

でもよく考えると、その1,500円は貯金ではなく、ただの支出です。

貯金の本を買うことで、貯金が一歩進んだ気になる。この感覚、実は貯金から遠ざかるいちばんの落とし穴かもしれません。

「知ること」と「やること」は別の筋肉

本を読むのは楽しいです。「なるほど、そうすればいいのか」と納得もします。付箋を貼ったり、線を引いたりして、勉強した気にもなります。

でも、実際に毎月決まった額を別の口座に移すのは、また別の話。

知識を入れる筋肉と、行動する筋肉は別物なんですよね。ダイエットの本を読んだだけでは痩せないのと同じで、貯金の本を読んだだけでは残高は増えません。

頭ではわかっているのに、給料日になると「今月はちょっと厳しいから、来月からにしよう」となる。この「来月から」を、私は何回言ってきたでしょうか。

貯金が苦手な人ほど、貯金に真剣だったりする

もうひとつ思うのは、貯金が苦手な人ほど、実は貯金のことをよく考えているということです。

お金を貯めたい気持ちがないわけではない。むしろ強いからこそ、本を買ったり、アプリを入れたり、節約術の動画を見たりする。

だから「貯金できない自分はダメだ」と責める必要はないと思うんです。気持ちはちゃんとある。ただ、その気持ちが「情報を集める」ほうに流れてしまっているだけ。

本棚が教えてくれたこと

私が本棚を眺めて気づいた、小さな発見があります。

どの本にも、だいたい同じことが書いてあるんです。

  • 先に貯める分を別にしておく
  • 使うお金の見える化をする
  • 無理のない金額から始める

つまり、新しい本を買わなくても、答えはもう手元にあるんですよね。

だったら、次に本屋さんで貯金の本に手が伸びたとき、その1,500円をそのまま貯金箱に入れてみるのはどうでしょう。それがいちばん確実で、いちばん早い貯金術かもしれません。

まとめ

  • 貯金の本を買うと、貯めた気分になるだけで残高は増えていない
  • 知識を入れることと、行動に移すことは別物
  • 貯金が苦手な人は、気持ちがないのではなく、情報集めに流れているだけ
  • 答えはすでに本棚にあるので、あとは小さな一歩を踏み出すだけ

貯金の本は、読んだあとに「やってみる」までがセットです。本棚に並んだ背表紙を眺めるだけで終わらせず、まずは今日、500円でも自分の貯金に回してみませんか。

その500円は、どんな本よりも正直に、あなたの未来を応援してくれるはずです。


ここまで読んで頂き、ありがとうございます

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