「AIなら、
これから上がる株も
わかるんじゃないか」
正直、
そう思ってしまう気持ちは
よくわかる。
データもある。
計算も速い。
感情にも左右されない。
人間より
向いていそうに見える。
でも、
AIに聞いてみると、
意外と冷静な答えが返ってくる。
「正確に当てることはできない」
少し拍子抜けするくらい、
あっさりしている。
株価というのは、
数字だけで
動いていない。
期待。
不安。
空気。
タイミング。
そういう
人間の感情が、
かなり混ざっている。
AIは
過去の傾向は
分析できる。
でも、
未来の感情までは
読めない。
「じゃあ、
AIは役に立たないのか」
そう聞くと、
それも違う。
AIが得意なのは、
「当てること」ではなく、
「可能性を整理すること」だ。
例えば、
どんな分野が
伸びやすいか。
どんな条件が重なると、
注目されやすいか。
リスクが
どこに偏っているか。
そういう
地図を描くのは、
かなり上手い。
ただし、
地図があっても、
どの道を選ぶかは
人間側になる。
そして、
その道が
必ず正解とは
限らない。
AIと金融の関係は、
予言者と相談相手の
中間くらいだと思う。
「ここは
人が集まりやすい」
「ここは
転びやすい」
そこまでは言う。
でも、
「ここを買え」とは
言わない。
私は思う。
もし本当に
AIが
完璧に
上がる株を
当てられるなら、
その瞬間に、
株価の意味は
変わってしまう。
みんなが
同じ答えを
持ったら、
市場は動かない。
だからたぶん、
AIが教えてくれるのは
「正解」じゃない。
考え方の
ヒント。
焦らないための
材料。
感情を
落ち着かせるための
補助線。
AIは、
未来を当てる存在ではない。
でも、
未来について
考えるときに、
一人にならないための
相手にはなれる。
私は、
そのくらいの距離で
AIと金融を
見ていたい。
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