「金運が下がる行動」と検索すると、いろいろな答えが出てきます。
財布をぱんぱんにしない。レシートをためない。玄関を散らかさない。
読みながら、私はひとつずつ頷いていました。ただ、頷くたびに、ちくりと胸が痛みました。
どれも「知っている」ことばかりなのに、どれも「できていない」ことだったからです。
行動を変える前に、足もとを見てみた
「よし、今日から金運を上げる行動をしよう」
そう決めたものの、何から始めればいいのかわかりませんでした。早起きをするべきか。お金の勉強を始めるべきか。家計簿アプリを入れるべきか。
考えているうちに、ふと部屋を見渡しました。
床に置きっぱなしの紙袋。いつ届いたのか思い出せない封筒の山。机の上に積まれた、読んでいない郵便物。引き出しの奥で、半年前のレシートがくしゃくしゃになっています。
その光景を見て、思いました。
「お金の行動を変える前に、この部屋で私は、お金のことを考えられるのだろうか」
片づけは、思ったより「お金の確認作業」だった
そこで、まず部屋を片づけることにしました。ルールは3つだけです。
- 一度に全部やらない
- 今日は「机の上」だけ
- 迷うものは、いったん箱に入れる
机の上の郵便物を一通ずつ開けていくと、次のものが出てきました。
- 使っていないサービスの請求の案内
- 期限が近い書類
- もらったまま忘れていたクーポン
- 「そういえば、これ契約していたな」と思い出したもの
片づけているはずなのに、気づけばお金の状況を確認していたのです。
散らかった部屋は、見たくないものを見えなくしてくれます。でも同時に、見るべきものまで一緒に隠してしまうのだと、このとき実感しました。
引き出しの奥から出てきた、小さな無駄
次は財布と引き出しです。
財布の中には、使わないポイントカードが何枚も入っていました。引き出しの奥からは、同じような文房具が何本も出てきました。「持っているのを忘れて、また買ってしまった」ものたちです。
ひとつひとつは数百円です。けれど、それが積み重なっていたことに、並べてみて初めて気づきました。
金運が下がる行動というと、大きな浪費や派手な失敗を想像しがちです。でも実際は、こういう小さな「なんとなく」の積み重ねのほうが、じわじわ効いてくるのかもしれません。
片づけたあとに起きた、ささやかな変化
数日かけて机と引き出しと玄関を整えたところ、いくつか変化がありました。
1. 買い物の前に「あったかな」と思い出せるようになった
何がどこにあるかわかるので、同じものを買い足すことが減りました。
2. 郵便物をその日に開けるようになった
机が空いているので、置く場所が決まっています。「あとで見よう」が減りました。
3. お金のことを考えるのが、少しだけ怖くなくなった
これがいちばん大きな変化でした。見渡して「ここは大丈夫」と思える場所があるだけで、心に余白ができます。
金運が上がったかどうかは、正直わかりません
ここは正直に書いておきます。部屋を片づけたからといって、臨時収入があったわけではありません。宝くじも当たっていません。
ただ、お金が出ていく理由はわかりやすくなりました。何にお金を使っているかを把握できるようになりました。使わないものを増やさなくなりました。
もし「金運」という言葉を、「お金と上手につきあえている感覚」と言い換えるなら、それは確実に、片づける前より整った気がします。
片づけが苦手な人へ
私も、片づけは得意ではありません。だからこそ、ハードルを下げることを大切にしました。
- 5分だけやる
- 机の上の「一角」だけやる
- 財布の中のレシートだけ出す
それだけでも、見える景色は少し変わります。
お金の習慣を変えようと思うと、つい大きな目標を立ててしまいます。でも、いちばん最初の一歩は、案外、足もとにあるのかもしれません。
金運が下がる行動を減らしたいと思ったら、まずは机の上の紙袋をひとつ、片づけてみる。
私はそこから、始めてみました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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