老後の資金――その言葉を聞くと、数字の羅列や口座残高が頭をよぎる。
でも、ちょっと待ってほしい。老後の資金って、本当に数字だけの話だろうか。
若いころ、誰もが「将来のために貯めなきゃ」と言われる。
でも、その「将来」っていつから始まるのか、そしてどれだけあれば安心なのか、具体的な答えは案外あいまいだ。
老後の資金は、単なるお金の額ではなく、自由に選べる時間の量でもある。
旅行に行きたいならその費用、趣味に打ち込みたいなら材料費や道具代、
健康に暮らすための医療費――それぞれに必要な「お金」と「時間」がある。
だから、老後の資金は人それぞれ違う。
数字の目標より、自分の暮らしのイメージを先に描くことが大切だ。
どんな暮らしをしたいか、何を楽しみたいか、誰と過ごしたいか――それをお金に換算して初めて、具体的な「老後の資金」が見えてくる。
お金は手段であり、目的ではない。
老後の資金とは、安心や自由、そして自分らしい時間を買うための道具なのだ。
数字の不安に追われる前に、自分の「老後の景色」を想像してみよう。
その景色がはっきり見えれば、資金の計画も自然と形を取り始める。
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