2026年2月23日月曜日

お金の始まり

お金の始まりは、いつだったのだろう。

生まれた瞬間から、すでにそこにあった気もするし、
ある日ふと、重みを持って目の前に現れたような気もする。

子どものころは、
お金はただの数字だった。
ゲームを買うための枚数。
お菓子と引き換えになる紙。

けれど大人になるにつれて、
それは少しずつ、形を変えていく。

安心の象徴になり、
不安の種にもなる。

通帳の数字にほっとしたり、
レジでカードを差し出すときに、
ほんの少し胸がざわついたりする。

お金そのものは、
ただの道具のはずなのに。

でも、その道具に、
自分の時間や労力や、
ときには誇りまで結びつけてしまうから、
話は単純ではなくなる。

お金の始まりは、
きっと「交換」だったのだろう。

ありがとうの代わりに、
物と物を取り替えたあの日。

そこから少しずつ、
形が整えられ、
数字がつき、
社会の仕組みになった。

そして今、
私の手の中には、
目に見えないデータとして存在している。

触れられないのに、
確かに重たい。

お金の始まりは、
遠い昔の物々交換かもしれない。

けれど自分にとっての始まりは、
「これがないと困る」と
初めて思った瞬間だったのかもしれない。

それでも、
お金より先にあったものを、
忘れないでいたいとも思う。

人と人とのやりとり。
信頼。
小さな約束。

もしかしたら、
本当の始まりは、そこにあったのだから。

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