お金のことを考えた。
静かな夜、
特にすることもなく、
ただ天井を見ながら。
財布の中身の話ではなく、
通帳の数字の話でもなく、
もっと、
その奥にあるもののこと。
お金があると、
少しだけ呼吸が深くなる。
お金が減ると、
世界が少しだけ狭くなる。
同じ一日なのに、
数字ひとつで
景色の色が変わる。
金融という仕組みは、
冷静で、
公平で、
感情を持たない。
けれど、
それに触れている私は、
とても感情的だ。
安心したい。
認められたい。
未来を、
少しだけ楽にしたい。
お金は紙で、
データで、
ただの交換の道具なのに、
いつのまにか、
自分の価値と
重ねてしまうことがある。
増えれば誇らしく、
減ればどこかで
自分まで削れた気がする。
でも本当は、
私は数字じゃない。
今日笑えたことも、
疲れたことも、
迷いながら選んだことも、
どれも通帳には載らないけれど、
ちゃんと生きている証だ。
お金のことを考えた。
怖さも、
安心も、
欲しさも、
全部ひっくるめて、
これはきっと
生きていくということの
一部なのだと思った。
だから明日も、
働いて、
使って、
迷って、
それでもまた、
少しだけ前を見る。
お金は目的じゃない。
でも、
無視もできない。
その間で揺れながら、
私は今日も、
静かに計算し、
静かに夢を見る。
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