お金を貯めたい。
そう思う日は、たしかにあります。
将来のことを考えると、少しでも残しておきたい。
急な出費があったときに、慌てないようにしたい。
財布の中や口座の数字を見ながら、
「今月こそは無駄遣いを減らそう」
と思う。
でも、そのすぐ横で、
使いたい気持ちも静かに顔を出してきます。
少しおいしいものを食べたい。
ちょっと便利なものが欲しい。
新しい服や小物を見て、心が動く。
それが本当に必要なのかと聞かれると、
少し困ることもあります。
でも、完全に無駄とも言い切れない。
お金を使うことで、
気分が少し明るくなる日もあるからです。
我慢ばかりしていると、
心の中が少しずつ硬くなっていく気がします。
何も買わない。
どこにも行かない。
楽しみも後回しにする。
それでお金は残るかもしれないけれど、
毎日が少し味気なくなることもある。
反対に、使いすぎた日は、
あとからじわっと不安が来ます。
「あれ、本当に必要だったかな」
「もう少し考えればよかったかな」
そんなふうに、
貯めたい気持ちと、使いたい気持ちは、
今日も頭の中で小さな戦いをしています。
どちらかが完全に正しいわけではないのだと思います。
貯めることは、未来の自分を守ること。
使うことは、今の自分を少し助けること。
未来ばかり見ていると、
今の自分が疲れてしまう。
今ばかり見ていると、
未来の自分が困ってしまう。
だから難しいのだと思います。
お金の使い方には、
その人の不安や希望が出る気がします。
安心したいから貯める。
少し元気になりたいから使う。
寂しさをごまかすために使うこともあれば、
頑張った自分を支えるために使うこともある。
数字だけを見れば、
使わない方が正解に見えるかもしれません。
でも、人間は数字だけで暮らしているわけではありません。
気持ちが沈んでいる日には、
温かい飲み物ひとつで救われることもあります。
忙しい日には、
少し楽ができるものに助けられることもあります。
だから、全部を悪い出費にしなくてもいいのかもしれません。
ただ、あとから自分を責めるような使い方は、
少しずつ減らしていきたい。
買ったあとに、心が軽くなるもの。
使ったあとに、ちゃんと納得できるもの。
そういうお金の使い方を、
少しずつ増やしていけたらいいなと思います。
今日も、貯めたい気持ちと使いたい気持ちは戦っています。
でも最近は、
どちらかを完全に倒す必要はないのかもしれない、
と思うようになりました。
貯める自分も、使いたい自分も、
どちらも自分を守ろうとしている。
未来の安心も大事。
今日の小さな楽しみも大事。
その間で揺れながら、
今日も財布を見て、少し考える。
そしてまた、
自分なりのちょうどいい場所を探しているのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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