お金のことは、
ある時よりも、
ない時のほうがよく考えてしまう。
財布の中に余裕がある時は、
あまり深く考えない。
これくらいならいいか。
たまにはいいか。
また入ってくるだろう。
そんなふうに、
少し軽く考えてしまうことがある。
でも、
お金に余裕がなくなると、
急にひとつひとつが重くなる。
コンビニで買う飲み物。
昼ごはんの値段。
何気なく使っていたサブスク。
少し前なら気にしなかった出費。
それらが急に、
自分に問いかけてくる。
本当に必要なのか。
今じゃないとだめなのか。
これは気分で買おうとしていないか。
お金がない時は、
自分の暮らしがよく見える。
どこで無理をしていたのか。
どこで見栄を張っていたのか。
何に安心して、
何に不安を感じていたのか。
お金の問題は、
ただ数字の問題だけではない。
そこには、
心の余裕や、
将来への不安や、
自分への言い訳まで混ざっている。
だから難しい。
お金がないと、
ただ苦しいだけではなく、
考えたくないことまで考えてしまう。
このままでいいのか。
何を変えたらいいのか。
自分は何に時間を使っているのか。
そういうことまで、
静かに見えてくる。
もちろん、
お金がないことを美化するつもりはない。
お金はあったほうがいい。
余裕はあったほうがいい。
選べることが増えるし、
心も荒れにくくなる。
ただ、
お金がない時にしか見えないものもある。
本当に大事なもの。
意外となくても困らないもの。
自分が何に安心を求めていたのか。
そういうものは、
余裕がある時には、
なかなか見えない。
お金って、
ある時は便利なものとして見える。
でも、
ない時は、
自分の生き方そのものを映すものになる。
だからこそ、
苦しい時ほど、
ただ焦るだけではなく、
少しだけ立ち止まって考えたい。
自分は何を減らせるのか。
何を守りたいのか。
何にお金を使うと、
ちゃんと後悔しないのか。
お金のことを考えるのは、
あまり楽しいことではない。
でも、
ない時に考えたことは、
あとで少しだけ自分を助けてくれる気がする。
お金がある時にも、
お金がない時に考えた感覚を、
少しだけ覚えておきたい。
そうすれば、
ただ使うだけではなく、
少しは大事に扱えるようになるのかもしれない。
お金って、
ある時より、
ない時のほうがよく考える。
そしてその時間は、
苦しいけれど、
自分の暮らしを見直す時間でもあるのだと思う。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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